雨の日の引っ越しはどうなるの?台風や豪雨は中止?
6月は全国的に梅雨に入り、雨のシーズンが本格化するころ。お引っ越しを控える方は、「雨の日の引っ越しはどうなるの?」と気になりませんか?
そこで今回は雨の日の引っ越しについて、まとめてみました。雨の日の引越し業者の対応や、キャンセル規定などについて詳しく解説していきます。これから引っ越しをされる方の参考になれば幸いです。
雨の日でも引越しはする?
雨の日であっても、引っ越しは通常通り行われます。
引っ越し業者は当日に向け、すでに人員手配や他のお客様とのスケジュール組みを行っています。雨だからといって予定を変更していては、業務が立ち行かなくなってしまいます。
またお客様のほとんどは、引越し日を退去日ギリギリに設定しています。ですので悪天候を理由に、安易にスケジュール変更をして引っ越しが遅れると、お客様にも迷惑がかかってしまいます。
こういった理由から、たとえ大雨や台風であっても、業者側から簡単に中止を申し出ることはないのです。
台風や大豪雨の場合はどうなる?
作業に支障をきたすほどの台風や豪雨、通行障害や歩行の危険がある災害級の雨であれば、引越し業者側から、延期を提案されることがあります。
ほとんどの引っ越し業者は国土交通省の「標準引越運送約款」を起用しています。「標準引越運送約款」には地震、津波、洪水、暴風雨、地すべり、山崩れといった自然災害の際は、引っ越し業者側から延期を申し出ても良いとしています。
引っ越し業者側から延期を申し出た場合は、お客様側にキャンセル料などはかかりません。
雨を理由に自分からキャンセルや延期をしてもいいの?
そうはいっても、「やっぱり晴れた日に引っ越しをしたい…!」という方もいますよね。
雨を理由に、お客様側からキャンセルや延期を申し出ることはできます。ただしお客様側から直前にキャンセルを申し出る場合、キャンセル料がかかるので注意してくださいね。
「標準引越運送約款」に基づく、キャンセル料は下記の通りです。
当日 | 見積書の運賃及び料金の50% |
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前日 | 見積書の運賃及び料金の30% |
前々日 | 見積書の運賃及び料金の20% |
3日前 | 無料 |
3日前までであれば、どんな理由であってもキャンセル料はかかりません。また業者によっては、天候による日時変更を無料でできることもあります。とにかく早めに雨の日の対応を相談してみるのがおすすめですよ。
雨を理由にキャンセルを伝える前の注意点
直前にキャンセルする場合は、以下の点に注意して検討をしてください。
- ・日程調整や見積からやり直しになる
- ・退去日に引っ越しが間に合わない可能性がある
どのような理由であれ、引っ越しを直前にキャンセルした場合は、日程調整や見積からやり直しになります。
また、引越し業者はキャンセルした翌日以降も、当然別のお客様の予定が詰まっています。とくに繁忙期であれば、希望日で引っ越しができるとは限りません。最悪の場合、退去が間に合わなかったときのリスクも考えなくてはなりません。
よっぽどな理由がない限りは、キャンセルをしないほうが無難といえます。
逆に引っ越し側が中止を申し出ているにも関わらず、無理に引っ越しを決行する場合も注意が必要です。天災などによって荷物がなくなったり、傷がついても補償の対象にはなりません。
悪天候の引っ越しは、業者ときちんと相談して、判断してくださいね。
自分でできる引っ越しの防水対策
もし雨の日に引っ越しすることになっても、引っ越し業者もプロなので荷物が水に濡れないよう配慮してくれたり、保護をしてくれるので安心してくださいね。
また、雨に備え、これから紹介する自分でできる防水対策を行うのもおすすめです!
中身をビニールで梱包してから、ダンボールにいれる
絶対に濡らしたくない荷物は、中身をビニール袋やチャック付き袋などに入れてから、ダンボールに入れるようにしましょう。もしダンボールが濡れて水が染み込んでしまっても安心です。 ダンボールの外からビニールをかぶせるのはNGです!ビニールで滑って、荷物を落としてしまいますよ。
新聞紙でなく、「プチプチ」で保護する
割れ物や小型家電などをダンボールに入れる際、新聞紙で包んで梱包しますよね。新聞紙ではなく、気泡緩衝材(プチプチ)で包んでおけば、保護だけでなく、防水対策にもなります。
引越し当日まで天気は分かりません。大容量のものも、ネットで気軽に安く手に入るので、予め用意しておくと非常に便利ですよ。
雑巾やタオルを多めに用意する
雨の日の引っ越しは新居の床や壁が濡れてしまうこともあります。濡れても直ぐに掃除ができる場所に置き場を設定したり、タオルや雑巾ですぐに外側の水を拭けるように準備しておきましょう。
雨の日の引っ越し、荷解きはすぐに
荷物が壊れていないかチェック
雨の日はどんなに気を付けていても、トラブルが起こりやすいもの。雨の影響で、気づかぬうちにぶつけたり、滑って荷物を落としてしまったというトラブルもありえます。
とくに家電・家具は搬入後、引っ越し業者がその場にいるうちに、壊れていないかチェックしましょう。3か月以内に申し出ないと補償は受けられないので、引っ越し後はすぐに確認しましょう。
荷解きは早めに
荷物の搬入出中に雨風に晒され、ダンボールが濡れてしまうことは十分ありえます。湿気で荷物が痛んだり、カビたりすることもあるので、なるべく早めに荷解きに取り掛かりましょう。
まとめ
引越し業者もプロなので、雨の日の現場は多数経験しています。基本的には安心して任せることができます。ただし、台風や大豪雨の際はお客様自身の安全とトラブル回避のため、業者ときちんと事前確認を行ってくださいね。